ビジネス・モデルで競争する場合、肝心なことは、競争相手が簡単にはマネが出来ない特徴を持っているかどうかである。同じようなビジネス・モデルの競争相手がどんどん出てくるようでは、事業を持続可能とする利益を確保することが難しい。特に、実際の店舗やオフィスなどを構える必要がないので、新規参入コストが安いネットビジネスの場合はそうである。
対象とするお客は一般消費者、提供する価値も低価格といった、ごく普通なビジネス・モデルの場合、差別化は商品ではなく競争の仕方で果たさなければならない。例えば、市場にいち早く参入したなどの先行優位性を活かして素早くシェアを確保するとか、豊富な資金力に物を言わせ広告宣伝を盛大におこない、商品名の認知度をあげるとかが、競争相手に勝つための方策となる。