日本の海外とのビジネスは、
1)フェーズ1:製品を日本から輸出する。
2)フェーズ2(前期):輸出を代替する形での現地生産する。
3)フェーズ2(後期):現地生産が本格化し、進出先のニーズにあった製品の開発(マイナーチェンジ)も現地でおこなう。高級品は日本から輸出する。
4)フェーズ3:現地法人から、持ち帰りとよばれる日本への輸出および近隣諸国への輸出もはじまる。汎用品の生産は全て海外に移管される。
5)フェーズ4:日本向けの高級品も生産する。現地向けの製品は、日本製のもののマイナーチェンジではなく、日本向けとは異なるものとして、現地スタッフが一から設計開発したものを生産する。日本の工場は開発センター化する。
という順序で発展してきた。
当然のことながら、海外事業の発展段階によって工場に期待される仕事の中身は異なるし、発生する問題も異なってくる。従って、必要とされる人材も異なってくる。次回は、上記発展段階を組織や機能の内容も加えて分析、現在はどのように変化してきているかを見ながら、発展段階ごとに必要な人材について検討してみよう。