この問題の解決策は、英語を母国語にする人にほかの言葉で議論する機会をつくるのが一番よいのだが、そういうチャンスは作りにくい。次善の策は、異文化コミュニケーション教育の導入や海外勤務、多国籍環境での意思決定などだが、詳しくは以後、グローバル化プログラム レベル2で説明する。
要は、グローバル化教育は日本人にだけ必要なのではなく、どこの国の出身者であろうと必要ということである。日本人を海外にトレーニーとして出すのと同様、海外の子会社からプロフェッショナル・レベルをトレーニーとして日本に1年間派遣、出向者として3年ほど日本で勤務をする、などの制度も当然、導入しなければならない。