ハーバードやコロンビアのシニア・エクゼクティブ・プログラムは、経営幹部の登竜門として一定の権威があり、そこに派遣されることだけで動機付け機能が働き、未来のCEO、COOとして一層の努力を参加者に促すが、GEやIBMなどの社内経営幹部研修も、最上級のプログラムは同様な効果を発揮する。
人材開発プログラムの最上級である以上、プログラムの存在自身が優秀な外部の人材をひきつけたり(attract)、内部人材を引きとめたり(retain)する効果がなければ、本物とはいえない。どの教育プログラムもトップの理解と支援が必要だが、このプログラムは後継者育成についてトップの強い意志がとりわけ必要で、それが希薄な場合、成果は期待できないことを事務局サイドは覚悟すべきである。