保険契約の約款は複雑なので、日本でもよく読まない傾向は強いがアメリカでも同様で、2009年に導入した折角の新制度も、ややこしいと従業員の反感を買い、新プランに切り替えを選択する人はあまり出なかった。そこで制度の単純化に踏み切り、導入後3年後までに対象者の78%が新制度に移行したとのこと。
日本から見ると検査項目の選択、運動や禁煙の奨励などそれほど目新しく感じられないかもしれないが、自動車保険が事故を起こすと保険料が高くなるのと同様、病気にかかると保険料があがる健康保険は、基本的にコストをおさえる構造を持っている。高齢化が進む日本も、一律型保険料を見直すことが必要なのではないか。セカンド・オピニオンについてのルールも参考になると思う。