以上をまとめると、クラウド・コーディネーター育成プログラムの構成は、おおよそ
1)変革のリーダーシップ:リーダーシップとは何か、なぜ現代のビジネスにリーダーシップが必要か、を理解し、自身のリーダーシップを育てる努力を始めるようにうながすプログラム
2)クラウド・コーディネーター入門:造るから組み立てるに変化した時代に必要なシステム設計力の見直しとモバイル機器などの新しい環境への適用技術を習得するプログラム
3)ファシリテーション:システム設計の優先順位の決定に必要な、関係者の利害調整の具体的な手法や、費用対効果算定方法論を身に付けるプログラム
といったものになるとおもわれるが、日本のSE教育の欠点は、技術に偏り、自分らしさ(自己認識・共感力など)や自律性(自己管理・関係性管理)についてのトレーニングが不足するゆえ専門性が高まらないという欠点を持つので、この点に留意が必要である。
好きでないことは上手にならないし、テキストや上司に頼らず自分で考えなければ腕は上がらないからだ。