女性総合職の1〜3期生に経験を聴くと、「どうせすぐやめるということで難しい仕事は与えられなかった。そのため、能力向上の機会を求め、この仕事やらせてくださいと仕事をとりに行ったものだ」という話が必ずでる。女性総合職が珍しくなくなった現在は、取に行かなくても難しい仕事や期限が長いプロジェクトもまわってくる。従ってプロとして初級レベル(自分をマネージし、チームの一員として活躍できる)に育つための仕事は用意されているといってよい。しかしもう一段上のレベル(自分と他人をマネージして結果を出す)に進むためにはポストを取りにいかなければならない。
前回のコーヒーブレーク(18)で述べたように女性マネジャーの数からみて、現状は先行派の時代で、アーリーマジョリティの時代にはなっていない。ということは、女性がポストにつくことは普通なこと(トレンド)にはなっていないので、勇気をだして取りにいかなければならないということだ。皆が労働服と考えているジーンズをファッションとして履くのに勇気が必要だったように。