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3Dラーニング・アソシエイツ

コーヒーブレーク(29)

 
ブレンド型e-learning の開発VII
 

「第3回マネジャーのためのリーダーシップ入門」の結果分析

  初めてブレンド型e-learning とインターバル学習を組み合わせた上記セミナーの結果について、e-learning に焦点をあてて整理してみる。

 

クイズの機能

  クイズをパスしていく過程は以下の様であった。結論から言えば、前回の(28)で説明した狙いは、達成されていたと思われる。

クイズ1を1回目でパス 4名 そのうちクイズ2を 1回でパス 2名
2回でパス 1名
3回でパス 1名
クイズ1を2回目でパス 4名 そのうちクイズ2を 1回でパス 2名
2回でパス 2名
クイズ1を3回目でパス 1名 そのうちクイズ2を 1回でパス 1名

上記を分類すると

タイプ1:優等生 クイズ1も2も1回でパス 2名
タイプ2:標準型 1回目はすんなり通過したが2回目は苦労した人 2名
1回目苦労したので慎重になり2回目は1回でパス 3名
タイプ3:苦労型 1回目も2回目も苦労してパス 2名

といったような整理になるが、トライアルの7人(完走した人)の分布も同様で、タイプ1が2名、タイプ2が3名、タイプ3が2名であった。


 

e-learning の効果について

  授業での反応は、圧倒的にブレンド型の方がよいというのが教えていて感じたところだが、受講生側の反応はどうであろうか。
受講後アンケートでは、学習目標の達成度合いの他に、1.「考えさせることにどのくらい成功しているか」2.「全体として面白かった、元気が出たという種類の感想を持つことが出来たか」ということを5段階(@非常にAある程度BどちらともいえないCどちらかというとできなかったDできなかった)で答えてもらっている。

  結果は、質問1は、@6A2B1、Aにした人の理由は、「もっと考えるようになるには、何を改善すればよいかを認識させる必要あり」という人材開発コンサルタントとしての意見による判定。もう一人の人は「クラスルームでは学ぶ部分が多くなってしまった」と感じたため、Bは「考えるよりは講義を聴く方に回ってしまった」という自分に対する反省からの判定。

質問2は@が8Aが1であった。Aの理由は「面白かったが、他の人との比較で、自分の能力の低さに落ち込んだ」というもの。

 

学習にどの程度役立ったか

  e-learningについては 「学習にどの程度役に立ったか」ということを記述してもらった。
「このセミナーは、考えさせることにどのくらい成功しているか」という質問との関連で見ていくと、
@と答えた人は、準備体操として良い、事前知識の補完に役立った、事前学習として有効などと回答。
Aの人も1名は事前知識の補完に有効、もう一名は事前準備としてはOKだが講義との比較では考えさせる部分が不足。
Bの人は授業の礎を事前に学べたので、授業に入り易かったと述べていたので、ほぼ全員が学習に役立ったとしていて、e-learning の狙いは達成されたと考える。

 

今後の方向

  勉強は面白くなければいけない、というのが3DLAのスタンスである。その意味で「面白かった、元気が出た」という質問に対する回答が、一人を除き全員@であったことは、当方にとっても「元気が出た」、である。落ち込んだのでAとした人も、面白かったとは答えてくれているので、よしとしよう。
  実行してみての全体としての感触は、「ブレンド型e-learning とインターバル学習の組み合わせは、学習方式として筋が良い」である。今後の3DLAの独自セミナーは、この方式に切り替えられるよう、ブレンド型e-learningの開発に注力したい。

以上

 

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