変化が起こるには、@現状に対する不満が、行動を起こすのに十分なくらい高まっている、A変えた後の姿について皆の意見が一致している、B変える手順について合意ができている、の三つの条件が整うことが必要だが、Aが特に肝心である。なぜなら、条件@が強力だと、直ぐに問題点の分析やBについての議論が盛り上がってしまい、変えた後の姿についての議論がなおざりになる傾向があるからだ。
変えた後、「どんな嬉しいことが起こるのか」「どんなに便利になるのか」などが具体的にイメージされていないと、わくわく度が高い目標は、単なる夢物語になってしまう可能性が高い。夢を現実に脚が付いたものにしなければならないが、一方で、目標を現実に近づければ近づけるほど、達成意欲は損なわれる。そのバランスが難しいので、事前に十分議論しておかなければならない。