「撃て、狙え」方式とは、敵が隠れていそうな藪を撃ってみる、撃ち返してくれば敵はそこにいる。撃ち返してこなければいるかいないか不明、ということが分かる。これを繰り返すことにより敵の位置を判定する方法だが、このやり方は、進むべき方向を決める時に
D
商社依存
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C
グローバル競争
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A
国内事業のみ
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B
海外工場
海外子会社設立
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応用できる。
通常、必要な人材は、ビジネスモデルと事業の発展段階で決まるが、最も重要なのは、「その仕事をするのに必要な専門性」である。そこで、グローバル競争時代の不確実性の程度と必要な人材決定要因の一つである事業の発展段階の関係を整理してみよう。
(キャリア戦略4章、図表3不確実性の4象限 参照)横軸をビジネス環境(右に行く程不安定)、縦軸をマネジメント(上に行くほど複雑)と置いて、国内事業のみA、輸出入業務が増加し海外工場、海外子会社を設けたB、輸出入業務は商社依存、海外事業は合弁(少数株主)あるいはM&A(現地側主導)という経営実態D、本格的グローバル経営Cの4象限(Aスタートで時計回りにD,C,B と区分)を考えると、発展段階はAからBあるいはD、DからB、BからCという経路が見えてくる。会社は上記の発展段階のどこに位置するかにより必要な人材を求めるので、そこで働く個人は、それに対応できる専門性を身に着ける努力が必要になる。