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3Dラーニング・アソシエイツ

2009年の活動状況

3Dラーニング・アソシエイツの2009年の活動状況等をお知らせします。

関島の活動状況

■12月2日、慶応大学総合政策学部(FSC)でグローバル経営リーダーの育成と題して授業をしました。
    授業は、プロフェッショナルエシックスという科目の一部として実施されました。この科目の目標は、経営者、組織とガバナンス、専門プロフェッショナルと個人のキャリアという三つの視点から倫理の問題を幅広く考えるという先端的なものです。

私の分担は、専門プロフェショナルのあり方を考えるために、実際の社会では経営リーダーを育成する仕組みと育成カリキュラムはどのようになっているかを解説することでした。企業の競争がグローバル化するなかで、「どのような人材を育てるべきか、またどのような仕掛けとカリキュラムを準備するべきか」という課題について、企業サイドはどう取り組んでいるかを理解してもらうのですが、企業というものがどのように出来ているか、どのように活動しているかについて、実際の知識を十分には持っていない学生に説明するのは大変難しい仕事で、資料作成にだいぶ時間を費やしました。

会社が個人を応援する仕掛けも説明しましたが、何よりも大切なのは、「自ら育つ」という心構えだと話したつもりです。2年生以上60人が対象でしたが、ばらばら遅れてくる学生もいて、少し勢いをそがれましたが、質問もいろいろでたので、聴く人は聴いてくれたのでは、と感じています。
(情報掲載日:2009年12月8日(火))

■2010年1月14日(木)、神奈川労務安全衛生協会藤沢支部の経営者セミナーで講演します。
    同協会の藤沢支部は、藤沢市、鎌倉市、茅ヶ崎市、寒川町の383の事業場が加入していて、支部長事業場は三菱電機(株)鎌倉製作所です。講演は15時30分からですが、そのあと藤沢支部の賀詞交歓会も予定されていますので、参加者も多いのではないかと予想されます。新年らしい楽しいテーマを取り上げたいと考えています。
詳しくは、電話0466−26−1991の藤沢支部事務局にお尋ねください。
(情報掲載日:2009年11月10日(火))

■10月13日  静岡大学の情報工学部で、「知的財産権の学習にあたって」と題し、授業をしました。
    授業の前半は、競争の仕方と速度が変化したことやグローバル化の影響など、外部環境の変化を説明し、日本が、知的財産で競争しなければならない背景について考えてもらいました。後半では、知的財産権は法律で保護されるが、「法律」というものがそもそも持っている性質(例えば、国ごとに異なる、作り方が異なる等)によって、問題が生まれること、権利なので売ったり買ったりすることが出来ることなど、理系の学生には耳慣れない話をしました。

   工学部の学生に広い範囲の知識を与えたい、将来さらに勉強する必要がある分野がいろいろあると学生に認識させたいという学校側の熱意を反映して、教室は100人近くの学生で満員でした。異なる分野の話にもかかわらず、工学部の学生に広い範囲の知識を与えたい、将来さらに勉強する必要がある分野がいろいろあると学生に認識させたいという学校側の熱意を反映し熱心に聴いてくれている感じでしたが、こちらからの質問には反応が弱く、話の進行に手間取りました。
驚いたのは、ノートが机の上にない学生が散見されたことです。話を聴きながらノートを採るという作業が上手に出来ないようでは、将来が心配だと思いましたが、一方で、そういう訓練はどこでするのか、高校?中学?などと考えざるをえませんでした。
(情報掲載日:2009年10月28日(水))

■10月10(土)、11(日) 昨年に引き続き北大で「企業と仕事 特論」の授業をしました。
    今回の生徒は10名で、博士課程2、修士課程8という構成で、出身はコロンビア、カンボジア、日本がそれぞれ1名、中国から7名でした。授業は、原則日本語でおこなうということでしたが、うち二人の日本語が十分でないため、英語で補足する形式になりました。英語だと今度は中国からの学生と日本人がよくわからないということになり、教える方は大変でした。

昨年に比べPPTの内容を大幅に簡素化し、できるだけ日本語と英語の併記を増やしたのですが、それでもいろいろな質問がでました。例えば、理解度テストの一つは、「グローバル化が進むと企業の行動はどのように変化するか説明してください」というものでしたが、問題の意味が良く分からないという学生がいました。
また、「一貫性が大事」といった表現は、「規則の」、「計画の」といった言葉を付け加える必要があり、抽象度が高い「取組の一貫性」といった類の表現は理解しにくいようでした。来年は、講義に使う日本語をさらに分かりやすくする必要があると感じた次第です。

    授業の最後に、「二日間で何を学んだか」を書いてもらいましたが、それぞれいろいろ挙げてくれて、内容はかなり分かってくれたのだと、すこし安心しました。
(情報掲載日:2009年10月28日(水))

■10月16日  日立グループ役員研修で「変革期の人材育成戦略」と題し講演しました。
    このプログラムは、4日間の宿泊研修で、期に二回開催され、今回が151回目を数える伝統あるプログラムです。事前課題として、私の著書である「Aクラス人材の育成戦略」を読んでもらい、もっとも面白いと感じた章を二つ選んで感想を書くことが恒例になっています。感想にもとづいて、講義の中でコメントしたり、関心に合わせ内容の濃淡を変更したりしています。

    この方式は、経団連の選抜役員研修であるフォーラム21やその他の選抜研修でも採用していて、感想の内容を比較することにより、日立グループの特徴点や時代の変化が把握でき、とても有効です。最近の日立グループの役員の感想が,2章(日本が勝つために克服すべきこと)と3章(日立製作所が抱えていた問題点)に集中しているのに対し、フォーラム21では、2章、3章をあげる人は相対的に多いのですが、他の章を上げる人もたくさんいて、分布がばらついていることが異なります。

一方で、同じ傾向を示す点も指摘できます。この本が出版された当時、そもそも選抜制など導入してもよいのかという観点から、4章(早期選抜による経営専門職の育成)に議論が集中したものが、現在では、8章(企業と個人が共有すべき価値観)に関心を示す人が増える傾向にあります。時代の変化を感じざるをえません。
(情報掲載日:2009年10月26日(月))

■10月6日  日立及び日立グループのHRマネジャーに「変化の時代の人材育成戦略」と題し講演しました。
    「HRマネジャー」は、日立製作所および関連会社のHR部門の課長クラスを対象とする5日間の研修で、私の担当は、「人材育成について新しい視点から考えてもらおう」とするものです。今回の参加者は15名でその中には、私が小田原工場の総務部長の時代に新入社員として入社してきた人もいて、時の経つ速さを感じました。

    研修の事前課題として私の著書「Aクラスの人材育成戦略」「組織内一人親方のすすめ」を読んでもらいました。講義は、第1部で、外部のビジネス環境はどのように変化したか、それによってどのような人材が求められるようになったかを考え、次に第2部で、求められる人材を育成するさいのポイントについて考えてもらいました。
特に、「自分で育つ」ために必要なリーダーシップについては、理解を深めるためにグループ討議をしてもらいました。第3部では、HRMの今後の方向を考えてもらうために、HRMの変遷や自律的プロ人材に好ましい生態系のつくりかたについて検討しました。

講義をして感じたことは、深く考える習慣がついていないこと、経営に関する知識が不足していること等で、全体として勉強不足の感はいなめず、従来型の人事勤労屋といった範疇を抜け出せていない印象でした。大いに反省する機会にはなったようなので、これをきっかけに元気よく新しいHRMの創造に取り組んでほしいものです。
(情報掲載日:2009年10月8日(木))

■月刊「産業訓練」(10月1日発行予定)に書きました。
    日本産業訓練協会の月刊誌「産業訓練」9月10月合併号の特集、次世代リーダーの育成に「次世代リーダーに必要な能力は、チームビルディングの技術」と題して書きました。

    内容は、現代が抱える問題が複雑になり、多くの人の知恵を集める必要が高まったこと及びリーダーが必ずしも答えを持っているとは限らない問題が増えたことにより、「チームによる解決」が必要になったこと。問題解決のためには、メンバーがお互いに協力するだけでなく、化学反応を起こすよう運営が必要で、いわゆるチームビルディングの技術がリーダーに求められること。さらには、一試合ごとに強くなるチームでなければ生き残ることは難しいため、経験から学ぶことと人を育てることが大切になったことを説明しました。

    次世代に求められるのは、皆を本気にさせ、化学反応をおこし、手本となる人や少し難しい仕事を提供することにより成長を促すチームビルディングの技術で、問題解決も次につながるやり方でなければならないと主張したものです。
(情報掲載日:2009年9月11日(金))

■9月16日(水)、NICC日本経団連国際協力センターのフォローアップ研修で、「グローバル化の中での人的資源管理者の役割」と題し講演しました。
    今回のプログラムは、過去のNICCプログラムの修了者で、開発途上国の経営者団体で指導的役割をはたしている方々を再度日本に招いて、労働事情や日本での研修で学んだことをどのように活用しているかなどについての情報交換と、最近の日本の人事労務管理の動向などを学習するものです。

    参加者は、バングラデシュ経営者連盟、インド経営者連盟、マレーシア経営者連盟など12の団体から各1名、期間は9月14日から19日までの6日間です。
【※NICCでのプログラムにつきましては、5月26日の講演の記事もぜひご覧下さい】
(情報更新日:2009年9月18日(金))

■8月5日及び21日平塚市公民館関係者のための研修で講演しました。
    このプログラムは、公民館長、公民館運営委員、公民館主事を対象に、今後の公民館活動のあり方を検討する目的で計画され、公民館の歴史や社会教育上の位置付け、先輩の話、ワークショップ技法など幅広い分野にわたり8月から来年3月まで研修するものです。

    関島の役割は、「公民館の活動も世の中の変化にあわせ変えなければいけないことと、そうでないことがあると思われるが、まず世界はどう変化しているかを理解してもらい,その上で、変えるときに必要なリーダーシップとかチームビルディングの技術について考えてもらう」というものでした。
グローバリゼーションというと何か遠い世界の話と受け取られがちなのですが、もっとも影響をうけるのは、県庁所在地ではない工業都市であること、その影響の仕方は、工場の移転、跡地に建設されるマンションというプロセスをへて、東海道沿線で言えば、働き盛りの人々がより東京に近い方に移動するという形で現れ、その結果、税収が減るだけでなく、残された人々が老齢化することに伴う施策が必要になることなどを解説しました。要は、企業も人も動くのであり、目に見えない形で都市間の競争は激しくならざるを得ず、平塚市は川崎市とも藤沢市とも競争しているのだということを強調しました。

    館長、運営委員は地域の方々、主事さんは平塚市の公務員ですが、こういう話はあまり聞いたことがないようで、戸惑いも感じたようです。熱心にメモをとる人、こんな話が公民館とどう関係するのだという顔の人、寝る人などいろいろで、企業の人に話をする場合と異なり、それはそれで当方も勉強になりました。
(情報掲載日:2009年9月2日(水))

7月1日掲載の「お知らせ」の記事にも、公民館活動を考える研修についてご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

■留学生に「5年後あなたは何をしていたいですか? グローバルな競争の時代に必要なキャリア観」と題して講演しました。
    7月11日、経済産業省が主催する高度実践留学生育成事業の一環として産学連携教育日本フォーラムWILが実施するCareer Gateway to Asiaで、 二期生にたいし、早稲田大学で講演しました。以下は自由記述の感想です。率直な感想が述べられているので、原文をそのまま順不同で掲載します。
・自分についてもっと知りたい。関島さんの本、必ず買います。(国士舘大 中国)
・これからの変化に気づき、自分の進路に役立つと思います。ありがとうございます。(千葉大 中国)
・自己管理をしっかりしようと思いました。発表にご使用になったスライドをそのままいただきたいほどおもしろいな、とても役に立つなと思った。(東京農工大 ベトナム)
・今日から自分を観察し、自分のリーダーシップになりたいです。ありがとうございます。(東京農工大 中国)
・大変勉強になりました。自分はこれから「何をするか」をかんがえるようになりました。 (首都大学東京 中国)
・熱い話ありがとうございました。よく観察し、自分の好きなことや自分の事を見つけていきたいと思います。(東京外国語大 韓国)
・非常に意味深いお話でした。おすすめられた本をアマゾンから買って読みます。(埼玉大 中国)
・キャリアアップのためのようそをおしえていただきとてもよかったと思います。今後、3D ラーニングを実現していきたいです。(筑波大 モンゴル)
・今まで考えたことがないテーマのお話が聞けて、大変刺激をうけました。(明治大 日本)
・今後の5年間は頑張ります。(東京理科大 中国)
(情報掲載日:2009年7月29日(水))

■関島がアドバイザーを務める日本経団連グリーンフォーラムで、第4期生にたいし、変革をつくるリーダーシップと題し、7月17日講演しました。
    今回で4年目を迎えるグリーンフォーラムですが、参加企業の顔ぶれも定着してきた観があります。常連はジーエス・ユアサ、KYB、中日本高速道路、NTT、全日本空輸、東陽、片岡物産、三井物産、三井不動産、三菱重工、日本農産工業、東京自働機械製作所、などです。

    毎回、「組織内一人親方のすすめを読んで、最も面白いと感じた章を二つ選んで感想を書くこと」を事前課題としています。これまでの場合、3章会社が一人親方を必要とする理由、4章一人親方になるためのキャリア形成、5章一人親方になるためのリーダーシップ開発、に面白いと感じる人が多いのですが、今回の場合も同じ傾向がみられました。

    特にキャリア論では「計画された偶然性」についてコメントする人が多く見られましたが、偶然を味方につけることにだけ関心が行き、この理論のクールな部分、「努力しても報われないこともあるが、それでも努力しよう」という側面にはあまり思いが至らない点が気になりました。日本の人は「努力は報われる」という考え方がとても好きなのですが、努力そのものが尊いというよりは、「努力という継続が難しいことを実行できたところが偉い」というプラクティカルな考え方にもっと触れる必要があると感じました。
(情報掲載日:2009年7月23日(木))

■公民館活性化のための研修に協力
    神奈川県平塚市では、全部で25館ある公民館の自主事業の活性化を目指し、新たな活動や利用者層を創出するために、公民館館長、主事及び運営委員を対象とする研修プログラムを開発中ですが、これに協力して、8月5日(水)および8月21日(金)に講演を行います。

    内容は、社会や時代の変化と向き合うために必要な知識と心の姿勢(グローバルな競争が地域社会に与える影響や仕事とキャリアの関係など)についての研修と、活動活性化に必要なスキルを付与する研修(リーダーシップ、チームビルディングの技術など)で、プログラムの効果をあげるための事前準備と位置付けられています。

    公民館活動そのものを考えるための研修としては、佐藤一子氏(法政大学キャリアデザイン学部)が生涯学習について講演されるほか、片野親義氏(日本公民館学会副会長、齊藤啓子武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科教授)、木下勇氏(千葉大学園芸学部緑地・環境学科教授)などが予定されているだけでなく、公民館活動の成功事例や公民館活動の先輩の話なども準備されていて、関係者でなくても聴きたくなるような充実した内容になっています。現在はまだ細部検討中ですがご関心ある向きは、平塚市教育委員会 社会教育部社会教育課 端山聡子氏 (電話:0463-34-2111)にお尋ねいただきたく。
(情報掲載日:2009年7月1日(水))

■北大の留学生が経営シミュレーションゲームに挑戦しました。
    4月27日〜29日の三日間、北大工学部の修士および博士課程の国費留学生四人が、日立総合経営研修所の経営シミュレーションゲームHIMAXに挑戦しました。これは、高度専門留学生育成事業「北大フロンティアプログラム」の一つ「企業と仕事」特論(2単位)で学習したこと(財務諸表の読み方やマーケティングの知識など)を試す総合演習として実施されたもので、実際のビジネス経験がないにもかかわらず他の社会人チームに負けない成績を上げ、「合格」の判定を獲得しました。工学部の学生らしく意思決定は論理的でしたが、残念ながら、市場の状況の把握や競争相手の行動を予測するといった点で不足する部分が多く、業績面で結果を出すにいたりませんでした。

    「企業と仕事」特論を教える側としても学ぶことがいくつかありました。例えば、企業は継続的に仕事を続けるという前提の下に成立しているので、2〜3期の間だけ利益を出せばよいのではなく、将来も見据えて手を打っていかなければならないという「ゴーイング・コンサーンの考え方をもっと強調すべきである」がそれで、市場経済の仕組みについての説明ももう少し充実させる必要があると実感しました。また、ビジネス・ゲームが「学校教育にも大いに有効であること」が確認でき、新しい展望が開けた気持ちがしました。
※「北大フロンティアプログラム」については、「教育プログラム作成支援実績」でもご紹介しています。詳しくはこちらからご覧ください。
(情報掲載日:2009年5月29日(金))

■留学生にキャリアプランの大切さについて講演しました。
    経済産業省が主催する高度実践留学生育成事業の一環として、WIL産学連携教育日本フォーラムが実施するCGA Career Gateway to Asia 二期生に対し、7月11日キャリアセミナーをおこないました。CGAは、社会人基礎力の育成を目標に、企業でのインターンシップやグループ活動など2年間の研修を行うもので、関東地区では慶応、早稲田をはじめ東工大、横浜工大など多くの大学がこのプログラムに参加しています。また留学生の採用を希望する企業も、インターンシップを受け入れることにより、学生のいわゆる「就活」を支援しています。
(情報更新日:2009年7月23日(木))

■マネジメントレビュー6月号のチームビルディング特集に寄稿しました。
    日本能率協会が発行する経営実務雑誌マネジメントレビューの6月号、チームビルディング特集に「 勝つためのチームビルディングとは、」というタイトルで書きました。
複雑になった問題を解決するためにはチームが必要であり、チームとは、仲良しグループではなく、変化を作り出すための組織であること。勝っても負けても、一試合ごとに強くなるチームでなければならないこと。 どうすればそのようなチームが作れるかなどについて説明したものです。ご関心のあるむきはご一読賜りたく。
(情報掲載日:2009年5月20日(水))

    NICCは、発展途上国の経営管理者の育成を通じて、 各国の健全な経済・社会発展に貢献することを目的に作られた財団法人で、数多くの教育プログラムを開催していますが、 そのうちの一つに、人事労務管理者専門家コースという2週間のプログラムがあります。

今回は、バングラデシュ、中国、インド、インドネシア、ラオス、マレーシア、モンゴル、ネパール、パキスタン、フィリピン、パキスタン、スリランカ、ヴェトナム、タイの14カ国から、企業及び経営者団体の人事マネジャーが参加しました。
授業終了後は、近所の焼き鳥やさんに事務局ともども繰り出し懇親を深めました。
(情報更新日:2009年8月5日(木))

■5月23日(土)、JMAMの経営人材フォーラム第五期で講演しました。
    「変革期に求められるリダーシップ」と題してJMAM(日本能率協会マネジメントセンター)の経営人材フォーラムで講演します。このフォーラムは、昨年の10月に始まり8月に終了するほぼ1年の次世代経営者育成プログラムで、今回はリーダーに必要な人間力の育成に重点を置いて、経営史やユーモア、中国古典など幅広く学ぶものになっています。私の講義は8会合目で、そろそろプログラムの後半にかかるあたりです。講義中のQ&Aにこれまでの研修の効果がどのように影響を与えるのか、講義する側もとても楽しみです。

 JMAM経営人材フォーラムについては(株)日本能率協会マネジメントセンター 研修ラーニング事業本部研修コンサルタント事業部にお尋ねください。
    ○担当:  永國幹生
    ○電話:  03−6253−8024
    ○住所:  〒105−8520東京都港区東新橋1−9−2汐留住友ビル24階
    ○URL:  https://www.jmam.co.jp/
(情報更新日:2009年5月29日(金))

■4月17日(金)、新技術協会の「強いリーダーを育てる研究交流研修会」で講演しました。
    「真のリーダーがマネージするのは企業変化と企業文化」と題して、上野の科学技術振興機構で講演しました。この研修会は、平成20年10月から21年6月まで、合宿を含む合計11回の講座を開催する異業種交流研修です。詳しい内容は社団法人新技術協会にお問い合わせください。【電話:03−3837−2055】
(情報掲載日:2009年4月21日(火))

■3月11日、日立製作所CISグループ合同講演会で
    「チームビルディングの技術―状況は変わった。昔のやり方では上手くいかない」
    と題して講演しました
    CISグループとは、カー・インフォメーション・システム事業部とクラリオン(株)、(株)ザナヴィ・インフォマティクスの三社のことで、いずれもカーナビなど車載機器の製造にかかわっています。講演では、生産方式が垂直統合型から水平展開型にシフトするにつれ、SCM(サプライチェーン・マネジメント)の重要性が高まり、競争の内容が複雑化するという変化がおこったこと。そのため問題解決には、チームビルディングの技術、例えば明確な目標の設定や目標の共有化をどのようにすすめるか、などが従来にも増して求められることを説明しました。

    合同講演会の狙いは、この不況を乗り切るために共通の認識をつくることにあったと思いますが、それぞれこれまでの歴史があり、本を読んだ感想文にもその違いが反映されていました。講演を篠崎事業部長、泉社長ほか本部長、部長クラスのかたがたが熱心に聴講され、競争条件が変れば考え方も変えなければいけないという認識の共有化には貢献できたのではないかと思います。
S事業統合をするさい、双方の考え方の違いを十分認識しないまま、制度や仕事の仕掛けを統一してしまうケースがよくみられますが、今回の試みは、チームビルディングの第二ステージ混乱期を意味のあるものにするという点で、正しい方向に一歩を踏み出したものと評価できます。今後自動車関連事業の整理統合が進むと予想されますがカーナビ部隊の健闘を期待します。
(情報掲載日:2009年3月19日(木))

■2月19日、日立浜友会の「中堅層向け合同教育」で講演しました。
    日立浜友会は、神奈川県下の日立グループ各社営業部門で組織されている営業連絡会で、会員間の情報交換、新商品紹介など種々な活動を行っていますが、その一つとして主任クラスを対象とする合同教育があります。懇親会を含む一日のプログラムですが、そのなかで、変化の激しい時代にキャリアを形成するために必要な、「自分自身に対し発揮すべきリーダーシップ」について講義をおこないました。

営業部門が対象であるので外部環境の変化については、日立アメリカ及びHIPC時代の営業経験を題材に、RFQにすばやく応えるためには、SCM(サプライチェーン・マネジメント)が不可欠であること、レベルの高いSCMが導入されると営業マンの仕事はどのように変化するか、などについて説明、その上で、求められる人材になるにはどうすればよいかを考え、リーダーシップに関するグループ討議などもおこないました。
(情報掲載日:2009年2月26日(木))

■リエントリープログラムの作成をアドバイス
    経団連グリーンフォーラムで、行動計画表(100日プラン)の作成を2月20〜21日指導しました。これは、知識は使ってみて始めて身につくという考え方に基づいて、昨年の6月から8ヶ月にわたってグリーンフォーラムで学んできた知識を、講座終了後、仕事及び個人の生活両面でどのように活用するかを考え、実行可能な行動計画に落とし込むものです。

  プログラムは、これまで学んだことをふりかえり、従来と変えなければいけないと考えることがらをピックアップ、外部環境も検討の上、修了式の翌日を起点日とし100日間の行動計画表を作成するものです。計画を一つの物語と考え、それをよく表現するタイトルをつけることも求められます。出来あがった行動計画は製本され、所属する会社の上司(社長、役員など)および人事部門の長に配布されます。

  事前に提出された各人の計画表をベースに改善点の指導を行いましたが、共通する問題点は、実行を担保する工夫が十分でないことでした。「経営は実行」「普段が大事」という視点から辛口のコメントをしましたが、日本の経営上の課題の一つ「ミドルマネジメントの実力の向上」に思いをいたす二日間でした
(情報掲載日:2009年2月26日(木))


■愛知経営者協会機関紙の新年号に書きました。
    愛知経営者協会(愛知経協)機関紙の新年号の特集に、「新時代の人材育成戦略は「自ら成長する人を育てる」と題してて書きましたコラムに掲載しましたので、ご関心のある方はお読みください。
(情報掲載日:2009年1月30日(金))

■日立情報通信エンジニアリングで講演しました
    1月10日、日立情報通信エンジニアリングで、本部長以上を対象に「チームビルディングの技術」と題して講演しました。前半は、日本の情報サービス産業の人材開発上の問題点が、1)グローバリゼーションの影響、2)顧客接点の強化、の二つの視点で検討が十分でないことを指摘した上で、専門性の向上のためには何を考えなければならないかについて議論。後半は、その具体策の一つとして、チームビルディングの技術について考えました。

    三連休の一日を使っての研修会は、現下の経済情勢を乗り切るために、「基本に立ち返って、仕事のし方を見直したい」という、社長以下幹部の皆さんの意気込みが、講演する側にも伝わってくる会合でした。
(情報掲載日:2009年1月15日(木))


関島の活動状況バックナンバー
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小泉の活動状況(2013年7月まで在席)

■2009年12月の活動状況をお知らせします。
(株)日立総合経営研修所主催の研修会で2回の講師を務めました。
●第91回「財務の基礎」(12月2日(水)〜4日(金)の3日間)
  14名が参加して行われました。3日目の財務分析演習の時間には、受講者が4つのグループに分かれて、社名が伏せられた上場会社の財務諸表をそれぞれ1社ずつ分析して、その会社の業種を推定し且つ経営状況を判定し発表します。
  これらの分析会社の一つに、ある金融会社(ノンバンク)を取り上げて教材に使っていたところ、この会社がつい最近倒産したことが判明しました。
  たまたまこの会社を分析したグループは、「この会社は既に倒産しているのではないでしょうか」と見事に言い当てました。的確な分析ができるようになり研修成果があったのだとうれしく思いました。
●第104回「企業診断」(12月16日(水)〜18日(金)の3日間のうち、16日、17日の2日間)
  18名が参加して行われました。
(情報掲載日:2010年1月13日(水))

■2009年9月から11月の活動状況をお知らせします。
(株)日立総合経営研修所主催の研修会で5回の講師を務めましたが、その中から印象に残った研修会の様子をご紹介します。

●第102回企業診断(9月2日(水)〜4日(金)の3日間のうち9月2日、3日の2日間)
  23名が参加して行われました。まず中国出身の参加者から質問が出され、これを契機に他の参加者からも発言が相次ぎ盛り上がった研修会となりました。
●第89回財務の基礎(10月7日(水)〜9日(金)の3日間)
  23名が参加して行われました。今回の参加者は約半数が営業部門、ソフト部門などからで、製造現場を見たことがなく原価計算に馴染みがないと思われる方々でした。そのため、工場での製品生産の流れや原価計算に関する用語などを紹介したり、個別原価計算・総合原価計算の簡単な計算例を示すなどして受講者が原価計算を理解しやすいように講義を進めました。その結果、比較的活発に質疑応答がなされ、原価計算の初心者の方にも概ね理解されたものと思われました。
●第90回財務の基礎(10月28日(水)〜30日(金)の3日間)
  20名が参加して行われました。今回は ・管理者として財務の基礎知識を身につけたい、 ・担当している製品の原価低減に役立てたい等々の目的をもって参加している方が目立ちました。 3日目に、4グループに分かれてそれぞれ割り当てられた企業の財務諸表を分析し発表する演習があります。各グループとも担当した企業を優良企業と判断すべきか否か、倒産の危険があるか否かなどについて各自が算出した指標に基づいて意見を述べ合い真剣に討論している姿が見られ、その結果、各グループとも的確な分析結果を発表することができました。

※上記以外の研修状況は以下のとおりです。
【第88回財務の基礎(9月14日(月)〜16日(水)の3日間)】
  NTTからの参加者を含め28名が参加して行われました。
【第103回企業診断(11月4日(水)〜6日(金)のうち4日、5日の2日間)】
  19名が参加して行われました。
(情報掲載日:2009年11月12日(木))

■2009年4月から7月までの活動状況をお知らせします。
(株)日立総合経営研修所主催の研修会に合計7回の講師を務めましたが、 その中から特に印象に残った研修会の様子をご紹介します。

●第83回財務の基礎(4月6日(月)〜8日(水))
  16名が参加して行われました。今回から原価計算の講座も担当することになり、 複式簿記、財務諸表の見方、財務分析の手法と分析演習、原価計算と、3日間の研修時間26時間のうち22時間にわたって一通りの講義と演習を行いました。
●第87回財務の基礎(7月29日(水)〜31日(金))
  19名が参加して行われました。今回は研究開発、デザイン、知的財産、原子力発電設備設計等々多種多様な職場からの参加が目立ちました。このうち会計の初心者が約8割、 会計の基礎知識を習得するため、予算管理に役立てるため、取引先の経営状況を把握するためなどそれぞれの目的をもって参加しております。
  ある初心の女性の参加者は、質問の時間に積極的に質問したり、更には休憩時間や昼食後にも待っていたように質問するなど非常に熱心で、最終日には財務諸表の分析が的確にできるようになりました。 今回はこのように熱心で活発な質疑がなされ盛り上がった研修となりました。

※上記以外の研修状況は以下のとおりです。
1.「財務の基礎」研修
 【第84回 5月11日(月)〜5月13日(水)の3日間】
   18名が参加して行われました。
 【第85回 6月17日(水)〜6月19日(金)の3日間】
   21名が参加して行われました。
 【第86回 7月1日(水)〜7月3日(金)の3日間】
   旭化成からの参加者を含め21名が参加して行われました。
2.「企業診断」研修
 【第101回 6月10日(水)〜12日(金)の3日間】
   17名が参加して行われました。
3.「企業会計の基礎」研修
 【第25回 7月14日(火)〜15日(水)の2日間のうち7月15日(水)9:00〜12:30】
   NTTなどからの参加者5名を含め合計17名が参加、「財務諸表論」の講義を行いました。
(情報掲載日:2009年8月24日(月))
■「企業診断」研修が100回目を迎えました。
(株)日立総合経営研修所主催の「企業診断」研修は、この6月で100回目を迎えました。
第1回が昭和51年11月、既に32年余続いています。研修の動機や経過などを振り返ってみました。
尚、小泉はこの研修の講師を第58回(平成14年3月)から務めています。
 
◇資材部門の職能研修として始められました
  昭和51年当時は第一次オイルショックの影響から抜け切れず企業倒産が多く、資材部門は取引先の経営状況を的確に把握する必要がありました。特に外注担当は取引先の財務諸表から経営状況を読み取る能力を求められていたことから、この研修が企画され、昭和51年11月に第1回目が開催されました。
  この研修は中小企業診断士資格取得奨励の目的もあり、開始当初は受験要領を解説する時間も設けられていましたが、これは間もなく中止されました。
  その後、所期の目的がある程度達成されたことなどから第55回(平成13年5月)からは一般の社員も参加できる目的別研修に、更には日立グループ以外の企業との合同研修(オープンセミナー)に性格を変え現在に至っています。

◇実践的内容を重視し手作りの教育を目指しました
  研修内容は実務教育の色彩が強く、すべて手作りの教材を使いました。
例えば財務諸表を作成するケーススタディのために財務部門の講師が独自の教材を作ったり、財務分析をして経営状況を把握し再建策を立案するケーススタディのために実在する企業の経理データを教材として活用したり、また実際の資金繰り表や不渡り手形の現物も教材にしました。これらの教材の一部は現在でも使われており、貴重なものとなっています。

◇実践的な研修内容です
(1)貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書を理解すること
  研修開始からしばらくの間、1日目にグループに分かれて貸借対照表・損益計算書を作成し発表するケーススタディがありました。それを作成する過程でグループのメンバーが議論に熱中して深夜に至ることがしばしばあったと聞いています。
  現在は基本を分かりやすく解説する講義を行っています。
(2)財務諸表から経営状況を把握し再建策を立案・発表すること
  これがこの研修の中心的な講座で第1回以来続けられているものです。
ある業績不振の企業の財務諸表から問題点を把握して再建策を立案し、グループごとに発表・討論します。現在でも再建策立案の過程でグループのメンバーが議論に熱中して深夜に及ぶこともしばしば見られます。
(3)危機管理の手法を習得すること
  企業倒産の予兆をあらゆる現象から察知して、これに対応した適切な行動を迅速にとれるように、いろいろな危険信号、倒産情報とその対処法、債権保全など危機管理のポイントが紹介されます。これらはいずれも過去の経験から得られた実践的なものばかりです。
(4)過去の企業診断事例の紹介
  過去の企業診断事例から、摘出された問題点とそれをどう改善したのか、その後どう育成指導したのかなどの紹介や、財務諸表から危険な兆候を発見する方法などが分かりやすく紹介されます。

◇この研修が32年余続いている理由を考えてみると
  一つには、手作りの教材を使って実践的な研修内容に徹してきたことが挙げられます。
  二つには、資材部門に流れている「取引先と共存共栄」という考えのもとにこの研修が企画されているので、資材部門ばかりでなく営業部門や社内の他の部門からも受け入れられているのではないかと思われます。日立グループ以外の参加者からも「この研修には(人を大切にし、企業を大切にする)という精神が流れている」という感想を頂いております。
  いずれにしても、この100回を通過点としてこれから200回を目指します。
(情報掲載日:2009年6月9日(火))
■静岡大学の教材作成が完了しました。
  静岡大学情報学部と工学部の「技術者の実践対応力育成カリキュラムの開発」に関連して、 「経営・簿記・会計」の分野の教材を2009年3月末完成を目指して作成していましたが、これが完成しました。
  1回45分授業×7回分の講師用の講義原稿、学生用のテキストとパソコン画面に表示する演習用のケース、各回の授業終了後に行う中間テストの問題と解答、全授業終了後に行う理解度テストの問題と解答という一連の教材です。
この教材によって2009年下期に授業が行われることになり、小泉は2010年1月に講義を行います。
(情報掲載日:2009年4月21日(火))


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コズロフスキーの活動状況

ニューヨークでHRMに関する活動をしているKozlowskiからのレポート「Reports from New York」はコラムのページをご覧ください。

■10月12日付けで就職しました
3DLAのパートナーを務める傍ら、the Leukemia & Lymphoma Society(白血病、リンパ腫などの血液ガンにとりくむNPO法人)のシニア バイス プレジデントに就任しました。


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