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3Dラーニング・アソシエイツ

2010年の活動状況

3Dラーニング・アソシエイツの2010年の活動状況等をお知らせします。
※最新の活動状況はお知らせをご覧ください。

関島の活動状況

■11月11〜13日、北大で「企業と仕事特論」を集中講義
  北大工学部(院)の産学連携科目を担当するのは、今年で3年目です。90分授業7回で、世界の競争の仕方の変化やグローバリゼーションがキャリアに与える影響を検討し、キャリアを育てるときに必要な、自分に対して発揮するリーダーシップについて考えてもらいます。
今年の学生は8人で、韓国5人、中国3人という構成でした。韓国からの学生は初めてで、同じ漢字でも中国、日本、韓国の読み方が違うので、名前を呼ぶときに少しとまどいました。「えー、鄭(テイ)さんではなく鄭(ジョン)さん」というように。来年以降は、7回の授業のうち4回分程度をe-learning 化しブレンドタイプの授業とする計画が進んでいて、現在 e-Learning 化するためのシナリオを執筆中です。
(情報掲載日:2010年12月6日(月))

■「チームビルディングの技術」が増刷
  日本経団連出版より二刷が出るとの連絡が入りました。11月中旬に本が出来上がる予定です。最初の増刷なので、変更点は奥付(本の最後のページに記載される著者や発行者に関する記事)のみです。(本書についての情報は「著書紹介」のページにて紹介しています)
■10月14日、朝日新聞の新任管理職研修にて講演
  この研修は、朝日新聞の制作本部の新任コントローラ・技師を対象にしたもので「変革期のリーダーに求められるもの」というテーマですが、内容は初めて管理職という立場に立った技術系の人々がぶつかる問題、たとえばリーダーシップの取り方や人材育成についての不安を解消する手助けをするものでした。

テキストには「チームビルディングの技術」を使用、事前に感想文を提出してもらい、その内容により講義の重点も修正しました。部下となる人にどのように接したらよいかについては、初めて組織のリーダーになった人が、だれでも迷う問題ですが、エンジニアや研究者の場合それが特に不安の原因になります。

始めから上手にできなくても大丈夫だが、世界の競争条件が変化しているので自律型プロ人材という方向をめざし努力を続けないと成功できないことを、対話型の授業を通して理解してもらいました。
(情報掲載日:2010年10月27日(水))

■10月8日、チッソの選抜研修でグローバル時代のリーダーシップと題し講演
  ノーベル化学賞の対象となったクロス・カップリング技術を活用している会社として、最近、連日テレビに登場しているチッソ株式会社の選抜研修で、基調講演を担当しました。

この研修は、G人材塾とよばれ2000年にスタート、途中1年見直し期間をとったので今年で10回目です。10か月にわたるプログラムで、幅広く戦略やマーケティングなどを学び、最後は具体的なビジネスモデルの提案を求められます。これまでに1期、2期生のなかからは執行役員8名が生まれていて、文字どおり人材塾の役割を果たしています。岡田社長も、対立を恐れずに徹底的に議論してほしい旨の訓示のあと森田常務、木庭人事部長と一緒に基調講演を聴講され、ビジネススクールの教育の内容などについて鋭い質問をされました。選抜研修はトップの参画が不可欠ですがチッソの事例は基本に忠実なよいプログラムと感じました。

(プログラムデザインは、元日本能率協会マネジメントセンターJMAMのチーフHRMコンサルタントで現在、経営人育成研究所を主宰される岡野実さんが担当されました。連絡先0467−43−6723)
(情報掲載日:2010年10月21日(木))

■「季刊 ひょうご経済」(10月25日発行予定)に、「チームビルディングの技術は、本気を育てる」と題して寄稿
  「季刊 ひょうご経済」は、財団法人ひょうご経済研究所の機関誌で、現在まで107回発行されています。チームビルディングに関しては、これまで、次世代リーダーに必要な能力という視点(月刊産業訓練)や、一回限りではない競争に勝つための技術(マネジメントレビュー)という視点から書きましたが、今回は本のサブタイトルにもある「皆を本気にさせる」技術という切り口から書きました。内容は以下のとおりですが、ひょうご経済研究所のホームページ(http://www.heri.or.jp/)でも公開される予定です。

1.困難な目標を達成するチームをつくる技術
・一人一人の力の合計以上の力が必要
・経験的に知っているが、うまく使えていない

2.リーダーシップに関する技術の一つ
・リーダーが答えを持っているとは限らない
・リーダーの仕事は、円滑な主役交代のサポート

3.目標の立て方が重要
・チームの目標は正しいか
・チームの成功、不成功は何によって判定するのか

4.再挑戦をうながす技術
・勝った理由、負けた理由が判らなければならない
・再チャレンジがしたくなったか

5.「仕事は大変だが面白い」を教える技術

※上記寄稿文は、11/4に本サイトの「コラム」へ掲載しました。こちらからお読みいただけます。
(情報掲載日:2010年9月30日(木))

■8月25日、日本人材マネジメント協会の10周年記念大会でパネル討議に参加
  大会のテーマは、「人事のプロはどこへ行く」というもので、分科会で講演、その後四方さん(マイクロソフト)、北原さん(法政大学 大学院)、鈴木さん(キーンバウム)というメンバーで、人事という仕事の価値は何か、価値を高める方法、人事マンとしての信条、自己のキャリアに何をもたらしたかなどについて意見を述べました。前半の講演部分では、キャリアには専門性が必要だが、専門性は専門知識を増やすだけでは高まらず、自分らしさや自律性を高める必要があるという、自説の「組織内一人親方論」を紹介するとともに、「考え方の変更を迫られる三つのターン」について説明しました。
(情報掲載日:2010年9月2日(木))

■7月20日、海外技術者研修協会AOTSの労使関係・人事管理専門家コースで講義
  このプログラムは、従来は日本経団連国際協力センターがおこなっていたもので、2010年度からAOTSに移管されたものです。発展途上国の経営者団体及び企業の人事勤労担当者を対象とする10日間のコースで、日本の労働事情や労働法の特徴点を企業訪問を交え学習するものですが、私の役割は、「広くグローバル時代の人事労務担当者の役割について考えてもらう」ことでした。

参加者は18名、出身国は、バングラデシュ、カンボジア、中国、インド、インドネシア、ラオス、マレーシア、モンゴル、ネパール、パキスタン、フィリピン、スリランカ、タイ、ベトナム、と多彩でした。英語も多彩で、当方もジャパングリシュなので、お互い英語を話しているのですが、時々通訳が必要という状況でした。「先生の言っている意味はこういうこと」と日本人の英語になれた参加者が解説してくれたり、タイの人がラオスとカンボジアからの参加者に通訳したりと、お互い助け合ったので、それなりに講義は進みました。しかし、大変でした。
(情報掲載日:2010年7月29日(木))

■7月9日、経団連グリーンフォーラム5期生にリーダーシップトレーニングを実施
  リーダーシップは、日本が長い間、真剣に取り上げてこなかった教育テーマの一つです。このため、競争に生き残るためにリーダーシップが強く求められているのにもかかわらず、ビジネスにかかわる人々のリーダーシップについての理解は十分ではありません。特にリーダーシップとは何か、どのようなときに必要か、どうしたら鍛えることができるか、などなど、基本的な部分についての理解があいまいなまま、経験にもとづく持論をもとに組織を運営しているケースが数多くみられます。それゆえ、将来の経営幹部には出来るだけ早い時期に、リーダーシップについての理解を深め、自らのリーダーシップを鍛えることに励む必要があることを認識させることが肝要です。

  本講座では、はじめに外部環境の変化や日本の問題点を点検することにより、強いリーダーシップが求められる理由について考え、その上で、リーダーの役割と必要なスキルにつきグループ討議をおこない、考え方を整理してもらいました。講義はQ&Aが4期生のときほど円滑には進みませんでしたので、後半予定を変更し、全員で試みるミニプロジェクト「ハッピーバースデイの合唱」をおこない、リーダーシップ発揮の実際を体験してもらいました。
(情報掲載日:2010年7月12日(月))

■6月15〜16日に開催されたワートンスクールの二つの会合、RAGとLeadership Conference に出席しました。
  内容は、コラムのコーヒーブレークにて報告いたしますのでしばらくお待ちいただきたく。ニューヨークからフィラデルフィアまでは特急電車でいきましたが、昔と違って、車両もきれいで、ゆれも少なく快適でした。帰りはフィルさんの運転でニュージャージーターンパイクを通ってきましたが、こちらは相変わらず混んでいて、大型トラックを追い越すときは、トラック側に吸い寄せられる恐怖を感じました。
7/15にコーヒーブレーク(6)「多国籍労使交渉をめざす動きが復活」を掲載しました。
(情報掲載日:2010年6月24日(木) )

■5月26日、日本経団連グリーンフォーラムの開校式で挨拶
  経団連のグリーンフォーラムは、ミドルマネジャーを対象とする10ヶ月間にわたる選抜研修ですが、いろいろな業種からの参加者があり人脈が広がることや一流の講師の指導が受けられることで、評判の良いプログラムです。今年で5回目になります。5月26日に開校式がおこなわれ、チーフアドバイザーである大橋全日本空輸会長の講話に引き続き、私と大久保リクルートワークス研究所所長が、学習にあたっての心構えについて話をしました。3月に卒業した4期生からは、「大変な一年になります」、「グループ討議が実力向上にとても役に立つ」など激励があり、その後各人が自己紹介をしました。

今年の受講生は24名で、私は7月9日にリーダーシップについて講義する予定になっています。1期生、2期生はそろそろ重要な職務を任される時期にさしかかっていて、時々、新聞紙上に名前を見つけますが、そのたびに、がんばれと陰ながらエールを送りたくなります。これもふれあいの期間が長い研修の良い点ではないかと思います。
(情報掲載日:2010年6月8日(火))

■6月12日(土)から18日(金)まで海外出張
  フィラデルフィアのワートンスクールで開催される Research Advisory Group とThe Wharton Leadership Conference に出席のため、6月12日から18日まで不在です。リーダーシップ コンフェレンスのタイトルは、Leading in a Recovering (and Even Rebounding) Economy で、スピーカーには、UPSのCEOの Scott Davis さんや、GEのChief Learning Officer である Susan Peters さんなどが予定されています。
(情報掲載日:2010年5月28日(水))

■3月23日〜25日、北大の留学生5人が、経営シミュレーションに挑戦しました。
  これは、北大フロンティアプログラムの一環で、「企業と仕事特論」の総合演習としておこなわれ、今年で二回目です。これまで学習した、戦略論、マーケティング論、会計概論などの基礎知識を実際の場面(仮想)に適用することにより、身に付いたものにすると共に、学習の足りない部分が数多くあることを認識させることを目的としています。留学生の国籍は、中国、コロンビア、カンボジアといろいろで、中国語、英語、日本語での討議となりチームとしての意思決定に苦労したようですが、社会人のチーム相手に善戦しました。

  今回のゲームが盛り上がった理由の一つは、留学生以外に、北大のお二人の准教授と小樽商大ビジネススクールの教授及びその卒業生、それに現役のコンサルタントなどの方々が、経営シミュレーション・ゲームHIMAXとはどのようなものかを、実際に体験するため参加されたことです。日立側の参加者も質の高いゲームになったことに満足した様子で、このような機会の創出に努力したものとしては報われた気がしました。今後もこのような異業種交流機会を作り出す努力をつづけたいと思いますので、ご期待ください。
(情報掲載日:2010年3月31日(水))

■3月19日 グリーンフォーラム4期生の修了式に出席しました。
  3月は卒業シーズンです。修了式では、チーフアドバイザーである大橋全日空会長の講話のあと、「勉強したことは、実際に使ってみてはじめて実に付くこと、キャリアの上では本当に将来を担わせるに足る人材かどうかを試される時期にさしかかるので、困難はこれから降りかかること」などを説明し祝辞にかえました。4期生は皆勤賞、精勤賞該当者が多かったことが示すように、良く勉強しました。
グリーンフォーラム修了式記念撮影
仲間同士のネットワークもしっかりしたものになったようで、終了式の後の懇親会もその後の二次会も大いに盛り上がりました。お陰で、翌日のゴルフのスコアは悲惨なことになりましたが、生徒の成長が嬉しい先生冥利を感じた一日でした。
(情報掲載日:2010年3月30日(火))

■3月5日、JICA独立行政法人国際協力機構で、You need a strategy to develop executive programs と題して講演しました。
  このプログラム「人材育成プログラム運営」は、自国の人材育成を仕事とする組織で、教育プログラムを運営する仕事に携わる人々を対象とするものです。人材マネジメントの基本や人材育成に関する知識を付与することを目的とする12日間のプログラムですが、参加者は、アフガニスタン3名、バングラデシュ2名、カザフスタン2名、ザンビア2名、ドミニカ、オーマン、パラオ、マケドニア、東ティモール各1名と多様でした。

  私の担当は教育戦略で、幹部研修を計画する際考えるべきことを解説しましたが、質問例えば、plan と strategy とはどう違うのかなど基本的な用語についても多数あって、進行に苦労しました。私のジャパングリッシュを含めいろいろな英語の飛び交いましたがインタラクティブな授業という形式は成功のようで、終了後には是非自分の国にきて授業をして欲しいという嬉しいお誘いもあり、少し報われた気がしました。 
(情報掲載日:2010年3月18日(木))

■資材部門の課長候補生にリーダーシップ・トレーニングの入門編を実施
  3月3日、日立総合経営研修所のプログラム「調達管理者マネジメント研修」で、リーダーシップ・トレーニングの入門編となる授業をおこないました。この研修は、日立製作所および日立グループの主任クラスを対象とする3日間の選抜研修で、マネージャーに必要な基礎知識を付与するものです。4時間の授業の前半で、なぜリーダーシップが重要なテーマになってきたのかを考えてもらい、後半はグループ討議を通じてリーダーシップについての理解を深めるという構成になっています。事前課題では、リーダーシップの基本である「自分自身を知る」作業の一つとして、キャリアについて考えたり、面白くない仕事について考えたりしてもらいました。

  課長になるためのステップのひとつ、ということもあって熱心に取り組んでもらいましたが、価格交渉や納期管理などで日ごろ仕事に追われているためか、広く深く考えることや理論を自分のことと引き比べて考えることが不得意であるように感じられました。グローバル競争時代のもの造りに調達部門は、重要な位置を占めます。元国際調達部長としては、後輩諸君の一層の努力を期待したいところです。
(情報掲載日:2010年3月11日(木))

■リエントリープログラムre-entry program の作成を支援
  2月26〜27日、研修したことを実際の場面で適用するための工夫の一つであるリエントリープログラムの作り方を、経団連グリーンフォーラム4期生に教えました。これは、昨年5月に始まる幹部育成プログラムの最後に儲けられていて、職場に戻った後、学んだことをどう生かすかを考えさせるものです、具体的には、3月20日を起点日とする100日間の行動計画を作成するのですが、第一日目にすること、第一週にやりおえることなどなどを記入していくことが求められます。また、実際に100日後には再集合の上、実行したかどうかを報告することになっています。

  これまでの研修を通して、深い意味で学んだことや、従来と行動を変えなければいけないと思われることなどを記述すること、それらを参考にしながら実行可能な100日計画をつくることが、事前課題として与えられています。提出された100日プランの多くは、やはり計画のための計画となっていましたが、10ヶ月間の研修でよく学んだ人の計画は、比較的良いものになっていました。
  実行がしやすい計画とするための工夫について指導しましたが、リエントリープログラムは、自分で目標をたて実行する訓練なので、リーダーシップ・トレーニングとしても有効です。選抜研修などに導入することをお薦めします。
(情報掲載日:2010年3月3日(水))

■1月14日神奈川労務安全衛生協会藤沢支部の経営者セミナーで「チームビルディングの技術」と題し講演しました。
  私も勤労課長、総務部長の時代には、平塚支部、小田原支部のお世話になりましたので、喜んでお引き受けいたしましたが、グローバル化の流れの影響はここにも現れており、事業所数の減少や工場の開発センター化などにより、協会の活動内容も変化を求められていると感じました。
  参加者は103社128名という大人数で、対話型の講演にはなりませんでしたが、「日本ではなく、海外の工場で安全指導をすることが求められる時代だ」という私の発言に反応する安全担当者が壇上から見てとれました。また、「活動を通して人を育てなければ、チームとはいえない」という意見にも、うなずかれている人がたくさん見かけられたので、それなりに話は伝わったのではと思いました。
(情報掲載日:2010年1月21日(木))
経営者セミナーにて講演
■不透明な時代にキャリアを磨く
  1月18日発売予定の週刊エコノミストのキャリア特集に上記タイトルで書きましたのでお知らせします。キャリアを磨くという文字が大きく印刷されていますので見つけやすいと思います。
※上記寄稿文は、2/9に本サイトの「コラム」へ掲載しました。こちらからお読みいただけます。
(情報掲載日:2010年1月12日(火))


関島の活動状況バックナンバー
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小泉の活動状況(2013年7月まで在席)

■2010年12月の活動状況をお知らせします。
(株)日立総合経営研修所主催の研修会で講師を務めました。
●第103回「財務の基礎」(12月15日(水)〜17日(金)の3日間)
  回は年末開催ということもあり参加者は11名と通常より少ない人数でしたが、受講者間での活発な質疑応答などにより盛り上がった研修となりました。
特に3日目のグループに分かれての財務諸表分析演習では、ある工作機械メーカーの分析結果に対して他のグループから質問が集中しグループ員全員で対応する場面もあり、少人数ながら充実した研修でした。
(情報掲載日:2011年1月11日(火))
■2010年11月の活動状況をお知らせします。
(株)日立総合経営研修所主催の研修会で2回の講師を務めました。
●第102回「財務の基礎」(11月24日(水)〜26日(金)の3日間)
  20名が参加して行われました。今回の特徴は、営業、設計、生産技術、調達、広報宣伝、経理などと幅広い職場からの参加があったことです。
事前のアンケートによると、研修参加の目的の一つは「自分たちの製品の原価がどのような構成になっているのかを知ること」でした。このために原価計算の講義ではまず、日頃、原価計算に馴染みのない受講者のために(1)製造部門・補助部門など工場での製品生産のための体制、(2)製品を生産するための流れ、(3)『原価要素』、『配賦』など原価計算独特の用語などを解説してから原価計算の講義を行いました。
この結果、製品が製造されている工場の状況と合わせ原価の構成などについておおむね理解できたように思われました。
●第110回「企業診断」(11月8日(月)〜10日(水)の3日間のうち8日、9日の2日間)
  19名が参加して行われました。
(情報掲載日:2010年12月9日(木))

■2010年10月の活動状況をお知らせします。
(株)日立総合経営研修所主催の研修会で2回の講師を務めました。
第109回「企業診断」(10月4日(月)〜6日(水)の3日間のうち4日、5日の2日間)
  15名が参加して行われました。参加者の約9割は調達部門からです。
研修の冒頭に昨年倒産したある会社の貸借対照表、損益計算書を示し、倒産したことは伏せておき「あなたはこの会社と取引したいですか」と質問したところ、「取引したい」と「取引しない」と2つの意見に分かれました。
  そこで、「実はこの会社は1年後に倒産した」と明かして、このような場合の財務諸表の見方を次のように数字を示しながら解説しました。
(1)当期は売上が減っており大赤字である、
(2)多額な累積赤字を抱えている、
(3)当面要支払額(流動負債)に対し財源(流動資産)が少なく資金繰りが苦しい、
従って、このような会社は早晩、資金繰りに窮する危険性があり、取引は控えた方が良い。
  参加者は、日頃から取引先の財務状況を把握する必要があることから、質問が多く盛り上がった研修になりました。この解説はこの研修では初めて行ったもので、今後この講義の中に織り込む予定です。
●第101回「財務の基礎」(10月27日(水)〜29日(金)の3日間)
  19名が参加して行われました。
(情報掲載日:2010年11月18日(木))

■2010年9月の活動状況をお知らせします。
(株)日立総合経営研修所主催の研修会で2回の講師を務めました。
●第100回「財務の基礎」(9月8日(水)〜10日(金)の3日間)
  今回で100回目を迎えた当研修は、23名が参加して同社品川キャンパスにおいて行われました。参加者の平均年齢は38歳といつもより若干高いベテラン社員が中心です。
今回は、3日目に4グループに分かれて行う財務分析・発表の対象会社を次の4社に変更して実施しました。
・製薬会社(優良会社)
・電機メーカー(倒産の危険がある会社)
・工作機械メーカー(当期は赤字であるが特に問題ない会社)
・小売業(倒産後再建途中の会社)
これは業績の良い会社、悪い会社の財務諸表がどう違うのかを知ることが目的です。
各グループとも的確な分析を行い、2グループがそれぞれ電機メーカーと小売業の社名を当て、他の2グループも社名までは特定できなかったものの業種を当てました。
研修開始時には約半数の参加者が会計の知識はまったく無いということでしたが、3日目には財務諸表を分析して経営状態が判断できるほどの知識と分析技術を身に付けたものと思われます
●第108回「企業診断」(9月15日(水)〜17日(金)の3日間のうち15日、16日の2日間)
  10名が参加して行われました。
(情報掲載日:2010年10月6日(水))

■2010年7月の活動状況をお知らせします。
(株)日立総合経営研修所主催の研修会で2回の講師を務めました。
●第27回「企業会計の基礎」(7月1日(木)〜2日(金)の2日間のうち2日(金)9:00〜12:30の3時間30分)
  7名が参加、「財務諸表論」の講義を行いました。
●第99回「財務の基礎」(7月28日(水)〜30日(金)の3日間)
  旭化成からの参加者を含め22名により行われました。今回は、部の経費予算の管理、製品の収支管理や原価低減活動などの業務を担当しているので原価計算の講座に関心を持っているという参加者が比較的多かったようです。そこで、原価計算に関する感想を若干ご紹介します。

「説明が丁寧でよく理解できた」「原価計算の用語には少々混乱したが、理解を深めることができた」「普段の仕事の内容に近いものなので理解しやすかった」「設計担当の時に個別の製品収支管理をしていたので、よく内容を理解できた。今後の収支計画に役立てたい」「収支管理の業務を担当しており、原価の種類や原価計算の仕方を理解した。社内で聞いていた配賦の意味が理解できた」などです。
やはり担当業務と直結している講座は真剣に聞かれていると感じました。
(情報掲載日:2010年8月30日(月))

■2010年5月から6月の活動状況をお知らせします。
(株)日立総合経営研修所主催の研修会で5回の講師を務めました。
●第96回「財務の基礎」(5月19日(水)〜21日(金)の3日間)
  今回は同研修所品川シーサイドキャンパスで行われました。21名の参加者のうち会計の初心者が約7割近くを占めていましたので、初心者にレベルを合わせて専門用語はできるだけ平易な言葉に置き換えて、複式簿記や勘定科目、財務諸表の見方などの解説をしました。その結果、活発な質疑行われるようになり盛り上がった研修となりました。その効果のためか、最終日の財務諸表分析・発表では、それぞれのグループは的確な分析を行い自信を持って発表していました。
●第106回「企業診断」研修(5月26日(水)〜28(金)の3日間のうち26日、27日の2日間)
  14名が参加して行われました。
●第97回「財務の基礎」(6月2日(水)〜4日(金)の3日間)
  23名が参加して行われました。
●第107回「企業診断」(6月16日(水)〜18日(金)の3日間のうち16日、17日の2日間)
  18名が参加して行われました。複式簿記の演習では数人の受講者が、「なぜ仕訳をするのか、仕訳の結果がどのように貸借対照表、損益計算書に結びつくのか」ということをいまひとつ理解し難い様子でした。再度この点を分かりやすく解説するために、仕訳例を使ってボードに関連図を描きながら説明したところ納得した様子。日頃、会計に馴染みがない参加者にとって、この部分は理解しにくく、解説の仕方を工夫する必要があることを感じました。
●第98回「財務の基礎」(6月23日(水)〜25日(金)の3日間
  15名が参加して行われました。
(情報掲載日:2010年7月20日(火))

■2010年4月の活動状況をお知らせします。
(株)日立総合経営研修所主催の研修会で講師を務めました。
●第95回「財務の基礎」(4月7日(水)〜9日(金)の3日間)
  15名が参加して行われましたが、このうち会計の初心者が約7割強でした。
今回は初めての試みとして、研修の冒頭にいきなり、昨年倒産したある会社の貸借対照表と損益計算書を見せて「上長から、‘この会社と取引をしたいがどうか’と意見を求められたら、あなたはどう答えるか」と質問しました。数人に聞いたところ、大いに戸惑いながらもヒントを参考に「今期は大赤字、以前からも赤字がたまっている。いつ倒産するか分からないので取引しないほうがよい」という結論をどうにか導き出しました。

このように貸借対照表・損益計算書の見方を知っていれば、すぐにこのようなことが読み取れて概略の判断ができます。財務諸表を見るポイントを覚えて、仕事をするための強い武器にしてほしいと訴えかけました。
そのためか質問がいつもより多く、最後まで講義を真剣に聞き、盛り上がった研修になりました。
(情報掲載日:2010年5月20日(木))

■2009年度末に当たって、小泉が講師を務めている(株)日立総合経営研修所主催の「財務の基礎」、「企業診断」、「企業会計の基礎」研修について、その状況を振り返ってみました。
1.まず「財務の基礎」について
 (1)この研修は、会計知識を必要とする社員の方々が、財務諸表の見方や分析の手法など会計の基礎知識を習得するためのものです。3日間の研修期間のうち、小泉は「財務諸表の見方」、「財務分析」など3日目の午前中まで講義と演習を担当、午後は公認会計士による「資金の調達・運用」(コーポレートファイナンス)の講義となっています。

 (2)年間12回、月平均1回開催されています。1回の受講者は平均20人と少人数のため講師と受講者との距離が近く、気軽に質疑ができる雰囲気の中で研修が進められます。今年度は238人が受講しました。

 (3)これは一般公開の講座(オープンセミナー)で、日立グループ以外の会社、例えば旭化成、NTTグループなどからの参加や、日立グループの会社で実習中の 地方公務員などの参加もあり、グループ討議、懇親会などを通じて受講者同士の交流も盛んに行われていました。

 (4)参加者は、研究開発、製品のデザイン、製品の設計・製造、営業等々多種多様な職場から参加しており、参加目的も・管理者として会計の基礎知識を身に付けたい、・担当している製品の原価低減に役立てたい、・取引先の経営状況を把握したいなど、それぞれの目的を持って参加していました。これら参加者のうち約8割が会計の初心者でした。

 (5)研修成果の一例として、3日目の社名を伏せた財務諸表の分析演習では、「この会社は既に倒産しているのではないでしょうか」と倒産を言い当てるなど、ほとんどの受講者に所期の研修成果があったものと思われます。  その結果、「取引先の財務諸表を見るポイントを習得できました」「分かりやすく実践的な研修でした」「財務諸表の見方や財務分析ができるようになり、自分に とって大変な進歩となりました」などの感想を聞いております。 これから会計を勉強したいと思っている方にお勧めの研修です。

2.次に「企業診断」について
 (1)この研修は調達、製造、営業など企業内の各部門の取引先管理に携わる方などを対象にしており、3月に第105回を開催、昭和51年から33年間続いているものです(2009年6月9日掲載「「企業診断」研修が100回目を迎えました」の記事を参照下さい)。 オープンセミナーで、昨年は5回開催され98人が受講しました。

 (2)研修期間は3日間、研修内容は、「財務の基礎知識」と「財務分析の手法」、「ケーススタディ」(債務超過に陥ったある中小企業を建て直すために財務諸表を分析し再建案を作成・発表する)及び「危機管理のポイント」(企業倒産の危険信号、 倒産に際しての対処法、債権保全等)などで実践的な内容です。

 (3)この研修の中心的な講座は、上記企業の再建案を作成して発表するというケーススタディ。毎回、4グループに分かれて夜遅くまで再建案を作成し、翌朝これを 発表するもので、これについての質疑応答はかなり白熱したものでした。  その結果、日立グループ以外の参加者から「この研修には(人を大切にし、企業を大切にする)という精神が流れている」という感想もいただいております。

3.「企業会計の基礎」について
 この研修は、企業内の各部門の実務経験のある中堅社員を対象にしており、 オープンセミナーで年間2回開催。NTTグループなどからの参加がありました。
(情報掲載日:2010年4月7日(水))

■2010年3月の活動状況をお知らせします。
(株)日立総合経営研修所主催の研修会で2回の講師を務めました。
●第94回「財務の基礎」(3月10日(水)〜12日(金)の3日間)
  23名が参加して行われました。2日目の財務諸表作成演習の時間には、受講者が4つのグループに分かれて、一定の条件に従って原価計算書を作り、これにより財務諸表を作成するという演習を行います。これは原価計算の結果をどのように財務諸表につなげるかを体験するためのもの。ほとんどの受講者は原価計算結果を仕訳することが初体験で、戸惑いながらも何とか財務諸表を作成していました。

  あるメーカーの原価計算担当の受講者は、日頃からこのような仕事をしているので、グループ員一人ひとりに丁寧に仕訳の要領やその意味を解説したり、更には仕事の苦労話などをしながら作業を進めていました。このようにグループに分かれての演習は、テーマ以外にもお互いの経験談や意見交換などができる良いチャンスであると思いました。
●第26回「企業会計の基礎」(3月4日(木)、5日(金)の2日間のうち5日(金)9:00〜12:30)
  10名が参加して行われ、小泉は「財務諸表論」の講義を行いました。
(情報掲載日:2010年4月7日(水))

■2010年1月から2月の活動状況をお知らせします。
(株)日立総合経営研修所主催の研修会で3回の講師を務めましたが、その中から特徴ある研修会の様子をご紹介します。
●第91回「財務の基礎」(1月27日(水)〜29日(金)の3日間)
  19名が参加して行われましたが、今回は日立との合弁会社からの参加者、日立グループの会社で実習中の地方公務員、中国出身の方、デザイン本部からの参加者や元バスケットボール選手などといった多彩な方々の参加がありました。
  合弁会社からの参加者は食品関係の業務が専門であるため、最初は他の参加者との会話などにも戸惑いがあったようですが次第に慣れ、また元バスケットボール選手や中国出身の方などの積極的な発言などによって明るい雰囲気に包まれ盛り上がった研修会となりました。
●第105回「企業診断」(2月17日(水)〜19日(金)の3日間のうち2月17日、18日の2日間)
  21名が参加して行われました。
●第93回「財務の基礎」(2月24日(水)〜26日(金)の3日間)
  16名が参加して行われました。
(情報掲載日:2010年3月9日(火))

■1月7日(木)、静岡大学情報学部・工学部の学生に「経済と社会(会計編)」と題して90分の授業を行いました。
  これは同大学情報学部・工学部の「技術者の実践対応力育成カリキュラム」の一環で、学生に専門分野の知識ばかりでなく、将来社会に出た時に必要となる知識を与えるもの。これに対する学生の関心も高く90人を超える学生で大教室は埋まりました。
  私の講義は、この後続いて行われる具体的な会計の講義に先立ち、会計、複式簿記がどのようなものか、なぜ必要なのかなどを解説するものです。この中で特に「ビジネスには必ず会計の知識が必要である。これは複式簿記という計算技術によって成り立っているもので、いくら儲けたか、財産はいくらになったかを同時に知ることができる便利なものである。これを勉強することによってお金とビジネスとの関係が理解できるようになり、また数字を読み取る力が養われるので大いに役に立つ」ということを強調しました。
  また講義の途中で数人の学生に質問をしたところ、明確な答えが返ってきたのは僅かでしたが、ほとんどの学生が最後まで熱心に講義を聴いてくれました。
(情報掲載日:2010年1月13日(水))


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コズロフスキーの活動状況

ニューヨークでHRMに関する活動をしているKozlowskiからのレポート「Reports from New York」はコラムをご覧ください。


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