[1]ブレンド型e-learningは反転授業の一形態
ブレンド型 e-learning とは、もともと一つのクラス授業であったものをe-learning とクラスでの授業に分割、前者で授業の基礎となる部分の解説をある程度すませてしまい、クラスは、意見の発表や仲間との討議を中心に進める、というものです。いわゆる反転授業といわれる教え方の一形態です。
[2]一般的な反転授業やe-learningの弱点
一般的に反転授業では、テキストを事前に読む、課題をやっておく等の事前学習が前提になっていますが、この事前学習が十分に行われないため、狙った効果を上げることができないというケースが多発します。
一方 e-learning は、一人でできる安易なものと受け止められ、学習として本格的に取り組むものとは思われないという欠点を持っています。また、これまで作られたe-learning がコンテンツとして面白くないということもあって、最後までやり終えない人が多いという問題も抱えています。そこで、3Dラーニング・アソシエイツのe-learning はこれらの弱点を克服するために以下の工夫をおこないました。
[3]3Dラーニング・アソシエイツが提供するブレンド型e-learningの工夫
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e-learning のテーマについての関島のクラス授業の経験にもとづき、講義のどの部分を事前学習させると理解度が高まるかを判断し、e-learning のシナリオ、および画面の原案を、関島が自分で作成している。 |
(2) |
完走対策として、e-learning に任せきりにするのではなく、受講生の進捗状況を把握し、適宜介入、激励するとともに、完走のためのインセンティブを工夫。
(例、期限内に修了しないとパスワードが消滅、途中のクイズを正当しないと次に進めない等) |
(3) |
理解度テストとしてクイズを設け、ゲーム感覚でe-learning を楽しめる。設問は簡単だが、陥りやすい思い込みを捉えて不合格判定をだす仕掛けが組み込まれている。 |
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進捗をモニターした結果(どこでつまずいたか等)をクラスでの授業に反映させる。 |
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2012年以来、関島が北海道大学(院)でおこなっているブレンド型e-learning のノウハウの投入(主として勉強の仕方に関するもの、例えばパスワードを受領しても直ぐには始めない、安易に分かった気になってしまうなどなど。大学院生と社会人の反応の違いは、トライアル版を実施することにより把握。) |
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全体として、事前課題、e-learning, 対話型の講義、インターバル学習(週1、5会合、毎回宿題あり)の各エレメントが補完し合って学習効果を高める仕組みになっている。
注)事前課題が「準備」、e-learning が「 予習」、クラスルームが「答えの見つけ方の学習とネットワーク構築」を狙いとしている。
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2015年5月以降に3Dラーニング・アソシエイツが提供する
独自セミナーでは、この方式が採用されています。
また、経団連が主催する選抜課長研修「グリーンフォーラム」でも、11期以降の関島担当リーダーシップ講座で使用されています。